大阪府羽曳野市に「はっぴいおかん」という食品店がある。地元特産のイチジクを使ったプリン、ゼリーなどを開発、販売している。1人で切り盛りする田中敏江さん(70)は「典型的な大阪のおかん」を自認。夢は、世界中をハッピーにすることだ。
自宅の部屋を改造したお店。目に飛び込んできたのが、国連の持続的開発目標の「SDGs」と、田中さんがしていることを関連づけたチラシだ。こんな風に書かれていた。
《廃棄されるイチジクを加工食品にすることは、目標2の「飢餓をゼロに」に通じる》
《障がい者雇用を進めている印刷会社にラベルやデザインを発注している。このことは目標8の「働きがいも経済成長も」や、目標10の「人や国の不平等をなくそう」に通じる》
田中さんは「私の力は微々たるもの。でも、世界中を幸せにしたい」と話す。
田中さんは以前、ラグビー部…